マイコン端子

マイコン端子に接続する装置は、入力装置出力装置に分類できます。

例えば、ドットマトリクスLEDは出力装置、SWは入力装置です。実験キットに備えられたその他の装置を分類すると図1-15のようになります。

図1-15 入出力装置の分類

入力装置はマイコンの入力端子に、出力装置はマイコンの出力端子に接続します。ただ、マイコン端子の多くは入力端子としても出力端子としても使える汎用入出力端子GPIO = General-Purpose Input/Output)なので、入力と出力のどちらで使うかをプログラムで設定しなければなりません。

各入出力端子には名前が付けられており、本コースのESP32マイコンの端子名は図1-16のようになります。

図1-16 ESP32-WROOM-32Eのピン配置

なお、本コースのESP32マイコンの入出力端子のうち、GPIO34、GPIO35、GPIO36 (SENSOR_VP)、GPIO39 (SENSOR_VN)の各端子は入力専用です。また、GPIO0端子はモジュールボード内でスイッチSW1に、GPIO1(TXD0)端子とGPIO3(RXD0)端子はシリアル通信に接続されています。


マイコンの入出力端子や各入出力装置はメイン基板上のピンソケットに接続されており、ピンソケット間を線材でつないで配線していきます。

基板のパターン配線により、マイコンの上記のピンは図1-17のようにピンソケットに引き出されています。同様に、ドットマトリクスLEDのアノードとカソードもピンソケットに引き出されています。

図1-17 基板の配線イメージ

なお、図1-17は各端子の対応を示したもので、実際はLEDのカソードとピンソケットの間に抵抗を挟んでいます。