マイコンの出力端子
マイコンを使用するようなデジタル回路の場合、電圧を2つの電圧レベルで表します。電圧が高い場合を「Hレベル」、低い場合を「Lレベル」と言い、電流はHレベルからLレベルへ流れます。
マイコンから外部に向けて電流が流れ出す、または外部からマイコンに電流が流れ込む端子を出力端子と言います。Hレベルの出力端子から流れ出す電流を「ソース電流」(または「吐き出し電流」)と言い、Lレベルの出力端子へ流れ込む電流を「シンク電流」(または「吸い込み電流」)と言います。
本キットのマイコンの出力端子
本キットのマイコンの電源電圧は3.3Vで、理想的にはHレベルは3.3V、Lレベルは0Vです。実際の出力電圧は出力電流等によって変化しますが、マイコンを適切に使用している場合には、図1-8の電圧範囲内になります。
本キットのマイコンの出力電流は、Hレベルのソース電流については最大40mA(ただしIO16、IO17ピンは最大20mA)です。なお、使用するピンが増えるに従って上限は29mA程度まで下がります。Lレベルのシンク電流は最大28mAです。
マイコンのピンの出力特性の詳細については、各マイコンのデータシートをご確認ください。本キットのマイコンの場合、「Electrical Characteristics」の「DC Characteristics (3.3V, 25℃)」の項目に書かれており、他のマイコンでも類似の名称の項目に書かれていることが期待されます。